ちょいとそこのおまいさん、粗忽の釘という話がおもしろいですよ
俺の知ってる話の舞台は江戸なんだけど、もともと上方の落語のようなのです。
長屋の引越しの日に夫婦が言い争っているところから始まりますが、旦那の方は相当のアワテ者。
その慌て者のことを当時は「粗忽者」と呼んだようです。
その日家にふらっと入ってきた旦那に奥さんは早速あきれてます。
おまいさん、今までいったいどこへ行ってたんだい。今日は引っ越しだというのにさあ、長屋の方々が手伝ってくださっているのに当の主人がこれじゃあ云々、、
「てやんでい、たいそうなお屋敷の引越しじゃああるめえ。たかが長屋の宿がえの一つや二つにがたがたぬかしやがってこれだから」云々、、
わかったわかったからとりあえずその、奥にあるやつをささっと運んじまっておくれよう
てな感じなやりとりがあって引っ越しが始まるのですが・・・いや始まりそうでなかなか始まらないのがこの話のおもしろいところ。
「運ぶったってほら、あれのあれがないじゃないかおい」
あれってなにさ
「あれったらあれよほら、仕事から帰ったらこう汗まみれになるじゃあねえか、だから手拭いを肩にぱんってかけてだなあ桶で熱いお湯をざばっと頭からb・・・」
風呂かい?
「そうそうそれだ風呂敷だ!早く風呂敷もってこい」
なんだいえらそうに、始めから風呂敷といえばいいのにそれを熱いお湯をざばっとだなんて呆れた人だねえほんとに・・・
「ぶつぶつ言ってないで早く持ってこい、亭主が言ったらはいと返事するんだよまったくこれだからおまえっていうやつは」
はいはい風呂敷だしましたよ、ってあんたそんなに積み上げちゃってなにするんだい
「何するんだいって運ぶに決まってるじゃないか。おまえはなんでも亭主のいうことにいちいち文句をつけるんだからほんとにもうっっふんぬっっ」
運ぶったってあんたそんなに持てるわけないじゃないかおよしよ
「てやんでいこれくらいの荷が持てないわけないじゃないかだまってみてふぬぬぬぬ」
おまいさん今うなったね?
「そのなんだ、上にのっかってるあれだ、あれをちょっと下ろしておくれ」
ほらごらんなさい言わんこっちゃない、あたしが言った通りじゃないか。そんなに持てるわけないんだからまったくもう
「文句を言わずに亭主の言うことにははいと言・・・ぐぬぬぬ、そのなんだ・・・その七輪も下ろしておくれ」
ってな感じでうちを出るまで大騒動みたいな。
こんなんが小さい頃に聞いたことのある「粗忽の釘」の話だったんですけど、よく調べてみるとこの落語に決まったあらすじはないようですね。
ただ粗忽者の話をいろいろくっつけたり、マクラがいっぱいあったりマクラだけだったりと演じる人によって違うようです。
なので俺も自分の昔の記憶をもとに好き勝手書いてみたり途中で面倒になって挫折したり挫折したままこれでいいやと思って送信することにしました。
おあとがよろしくないような
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%97%E5%BF%BD%E3%81%AE%E9%87%98
参遊亭ver.text
http://www.k3.dion.ne.jp/~udachi/page200.html
短いtext
http://www.tacto.jp/rakugo/kaisetsu/sokotsuno-kugi.htm
俺の知ってる話の舞台は江戸なんだけど、もともと上方の落語のようなのです。
長屋の引越しの日に夫婦が言い争っているところから始まりますが、旦那の方は相当のアワテ者。
その慌て者のことを当時は「粗忽者」と呼んだようです。
その日家にふらっと入ってきた旦那に奥さんは早速あきれてます。
おまいさん、今までいったいどこへ行ってたんだい。今日は引っ越しだというのにさあ、長屋の方々が手伝ってくださっているのに当の主人がこれじゃあ云々、、
「てやんでい、たいそうなお屋敷の引越しじゃああるめえ。たかが長屋の宿がえの一つや二つにがたがたぬかしやがってこれだから」云々、、
わかったわかったからとりあえずその、奥にあるやつをささっと運んじまっておくれよう
てな感じなやりとりがあって引っ越しが始まるのですが・・・いや始まりそうでなかなか始まらないのがこの話のおもしろいところ。
「運ぶったってほら、あれのあれがないじゃないかおい」
あれってなにさ
「あれったらあれよほら、仕事から帰ったらこう汗まみれになるじゃあねえか、だから手拭いを肩にぱんってかけてだなあ桶で熱いお湯をざばっと頭からb・・・」
風呂かい?
「そうそうそれだ風呂敷だ!早く風呂敷もってこい」
なんだいえらそうに、始めから風呂敷といえばいいのにそれを熱いお湯をざばっとだなんて呆れた人だねえほんとに・・・
「ぶつぶつ言ってないで早く持ってこい、亭主が言ったらはいと返事するんだよまったくこれだからおまえっていうやつは」
はいはい風呂敷だしましたよ、ってあんたそんなに積み上げちゃってなにするんだい
「何するんだいって運ぶに決まってるじゃないか。おまえはなんでも亭主のいうことにいちいち文句をつけるんだからほんとにもうっっふんぬっっ」
運ぶったってあんたそんなに持てるわけないじゃないかおよしよ
「てやんでいこれくらいの荷が持てないわけないじゃないかだまってみてふぬぬぬぬ」
おまいさん今うなったね?
「そのなんだ、上にのっかってるあれだ、あれをちょっと下ろしておくれ」
ほらごらんなさい言わんこっちゃない、あたしが言った通りじゃないか。そんなに持てるわけないんだからまったくもう
「文句を言わずに亭主の言うことにははいと言・・・ぐぬぬぬ、そのなんだ・・・その七輪も下ろしておくれ」
ってな感じでうちを出るまで大騒動みたいな。
こんなんが小さい頃に聞いたことのある「粗忽の釘」の話だったんですけど、よく調べてみるとこの落語に決まったあらすじはないようですね。
ただ粗忽者の話をいろいろくっつけたり、マクラがいっぱいあったりマクラだけだったりと演じる人によって違うようです。
なので俺も自分の昔の記憶をもとに好き勝手書いてみたり途中で面倒になって挫折したり挫折したままこれでいいやと思って送信することにしました。
おあとがよろしくないような
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%97%E5%BF%BD%E3%81%AE%E9%87%98
参遊亭ver.text
http://www.k3.dion.ne.jp/~udachi/page200.html
短いtext
http://www.tacto.jp/rakugo/kaisetsu/sokotsuno-kugi.htm